ルート概要
野麦街道(のむぎかいどう)は、岐阜県高山市と長野県松本市を結ぶ、山岳地帯を走る歴史あるルートです。
江戸時代から明治にかけては、飛騨地方の女性たちが製糸工場へ出稼ぎに通った「いのちの道」として知られています。
現在は、国道158号や県道26号、39号、84号などを含む山岳ドライブルートとして人気があり、特に春から秋にかけては美しい自然の景観が楽しめます。
おすすめ走行区間
高山市街から久々野を抜け、県道39号線(通称「野麦街道」)を南下していく区間は、深い森と渓谷の中を走る静かなルートです。
「野麦峠」に近づくにつれて標高が上がり、山並みの雄大な景色が広がります。
特に、野麦峠展望台から見る乗鞍岳の眺めは絶景で、歴史と自然の両方を感じられるポイントです。
道の状態・安全情報
道路は全線舗装済みですが、場所によっては道幅が狭く、カーブやアップダウンが多い山道です。
運転に慣れていない方は、無理せずゆっくり走りましょう。
冬季(11月下旬〜4月頃)は積雪や凍結により通行止めになることがあります。
また、野麦峠付近は標高1,672mと高く、夏でも涼しいため、上着を持参するのがおすすめです。
立ち寄りスポット
- 野麦峠展望台:かつての女工たちが越えた峠。乗鞍岳や木曽の山々が一望できます。
- 旧野麦街道資料館(長野県側):女工の歴史や当時の生活を紹介。
- 高根ダム湖:静かな湖畔で休憩や写真撮影に最適。
- 道の駅 飛騨たかね工房:地元野菜や加工品、軽食が楽しめます。
グルメ情報
沿道では、山菜や川魚(イワナ・アマゴ)料理、そば、五平餅など、山里ならではの郷土料理が味わえます。
特に夏から秋にかけては、季節の野菜を使った定食や手作りスイーツも人気です。
アクセス・料金
野麦街道自体に通行料金はかかりません(一部林道区間を除く)。
高山市中心部から県道経由で約1時間〜1時間半。
松本市側からアクセスする場合は、奈川・乗鞍高原方面を通るルートが一般的です。
駐車場:野麦峠展望台、資料館、道の駅などに無料駐車場あり。
ベストシーズン・気候
- 5月〜6月:新緑がまぶしい季節。ドライブや散策に最適。
- 7月〜8月:高原の涼しさが心地よく、避暑地としても人気。
- 10月中旬〜下旬:紅葉のピーク。カラマツやモミジが美しく色づきます。
- ※11月以降は積雪・凍結の恐れがあるため注意。
ドライブプラン例
歴史と自然をめぐる日帰りルート(高山発)
高山市街 → 久々野 → 県道39号で野麦街道を走行 → 野麦峠展望台で景色を満喫 → 長野県側へ下山 → 奈川や乗鞍高原で温泉・昼食 → 高山へ戻る(所要 約6〜7時間)