ルート概要
上高地乗鞍林道(正式名称:林道奈川安曇線)は、長野県松本市の奈川温泉(黒川渡)から安曇(中の湯)まで続く、全長約35.1kmの山岳道路です。
この林道は、奈川温泉~乗鞍高原(約15.3km)、乗鞍高原~白骨温泉(約6.7km)、白骨温泉~安房峠・中の湯(約13.1km)の3区間で構成されます。
ただし、白骨温泉から中の湯を結ぶC区間は橋の流失により現在通行止めです。
林道全体は2008年より無料開放されており、有料道路ではありません。
おすすめ走行区間
通行可能なA区間(奈川温泉〜乗鞍高原)とB区間(乗鞍高原〜白骨温泉)は、山岳風景が美しいドライブルートです。
乗鞍岳や周辺の渓谷を望むことができ、特に10月中旬から下旬の紅葉時期は絶景が広がります。
道路幅は狭めの区間が多いため、ゆっくりと景色を楽しみながらの走行がおすすめです。
道の状態・安全情報
全線舗装済みで、トンネルや急カーブ、勾配が連続する山岳道路です。
A・B区間は現在も通行可能ですが、C区間(白骨温泉~中の湯)は雪崩で橋が崩落しており、通行できません。
落石の可能性がある場所もあり、悪天候時や夜間は走行を控えるのが無難です。
また、11月~4月ごろは積雪・凍結のため全線通行止めになります。
立ち寄りスポット
- 道の駅奈川(奈川地区):名物「とうじそば」が味わえます
- 乗鞍高原:三本滝や牛留池などの自然散策が楽しめます
- 白骨温泉:乳白色の名湯が人気の秘湯。日帰り入浴も可能
- 中の湯温泉:上高地入口付近に位置する山あいの温泉宿
※上高地そのものへは、一般車の乗り入れができません。沢渡(さわんど)駐車場からシャトルバスかタクシーをご利用ください。
グルメ情報
奈川地区では手打ちのそばが有名で、特に「とうじそば」は郷土料理として人気です。
白骨温泉では、山菜料理や地元の川魚料理など、山の幸を味わえる旅館・食事処があります。
料金・アクセス情報
- 通行料金:無料(※2008年に有料区間廃止)
- 通行可能区間:A区間・B区間(C区間は通行止め)
- マイカー通行制限:乗鞍高原・白骨温泉はマイカー通行可能。ただし上高地エリアはマイカー規制が厳しく、沢渡からのシャトルバス利用が基本です。
- アクセス:松本市街地から奈川温泉まで車で約60分
ベストシーズン・気候
6月〜10月がベストシーズンです。
夏は高原の涼しさが心地よく、10月中旬から下旬にかけては紅葉が山を彩ります。
標高が高いため、夏でも朝晩は肌寒く、防寒着の準備をおすすめします。
冬期は全面通行止めとなるため、春〜秋の訪問が適しています。
ツーリング/ドライブプラン例
自然満喫コース(松本発)
松本 → 奈川温泉 → 林道ドライブ(A・B区間) → 乗鞍高原で散策 → 白骨温泉で入浴&昼食 → 奈川へ戻る
※C区間は通行止めのため、上高地方面へは迂回が必要です。池を散策 → 中の湯温泉立ち寄り → 奈川でそば → 松本へ帰路(所要:約6〜8時間)